お墓を買おうと霊園や石材店に見積もりを取ってみると、数百万もする墓石。
お墓をどこに建てるか、どんな墓石にするか、またその石の色は何色か、石の材質はどうするか等決めることがあり、選ぶものによっては価格も跳ね上がります。
お墓をどこに建てるか
お墓についての取り決めは、【 墓地、埋葬等に関する法律 】墓埋法や埋葬法と呼ばれる法律で定められています。この法律が施行される昭和23年までは、私有地である庭や畑などにお墓を建てていたため、庭にお墓がある家を見たことがある人もいるのではないでしょうか。現在では、むやみにお墓を建てることは禁止され、以下のようにお墓が建てられる場所は決められています。
- 寺院墓地
(お寺の境内に建てることになるので、檀家になる必要がある。) - 民営霊園
(宗教法人や公益法人が管理していて、利用料が高め。公園のような雰囲気があり綺麗に管理されている。) - 公営霊園
(地方自治体が管理している、利用料は安め。利用希望者の倍率が高く入手困難。)
お墓の種類
- 和型墓石
中台石・上台石・竿石と重ねたお墓。 - 洋型墓石
欧米風の一段や二段の台石からなるお墓。 - デザイン墓石
球体やギターの形、ピアノの形など様々なデザインのお墓。
一般的に見かける墓石は、和型墓石と言います。お墓の型によっても金額が違ってきます。
お墓の石の色と材質
一般的で最も低価格の和型墓石でも、石の材質や色によって金額に大きな差がでます。その差は10倍以上になるこも。お墓は屋外で雨風にさらされるので、耐久性を考えると質のいい石は高くなりますよね。
- グレー(C654・岡崎御影・小松石・新八光)
- ホワイト(G603・G614・庵治石・インド銀河)
- ブラック(山西黒・インド黒・エボニーブラック・SR)
- レッド(ニューインペリアルレッド・中国マホガニー・マルチカラーレッド・G663)
- グリーン(フィンランドグリーン)
- ブルー(マハマブルー)
お墓の費用
やはり、お墓を建てるにはそれなりの費用がかかります。その上、雨風にさらされる墓石は劣化していくので、メンテナンスも必要です。共同墓や合祀墓も紹介していますが、他人同士でお墓を建てることは厳しいと思います。金銭が絡んでくると揉め事になりかねません。
そうなると、数百万単位のお金がないとお墓を建てることはできないということになりますね。

- 家墓・累代墓(本家の一族が入るお墓)
200万円~400万円 - 両家墓(嫁一族も一緒に入るお墓、一人っ子同士の場合に多いお墓)
200万円~400万円 - 個人墓(一人で入るお墓)
150万円~300万円 - 夫婦墓(夫婦のみで入るお墓)
150万円~300万円 - 共同墓(血縁でない人同士が入るお墓、友人同士で入る場合のお墓)
10万円~50万円 - 合祀墓(他人と一緒に入るお墓)
5万円~30万円
お彼岸、お盆、年末年始、命日などこれまでお墓参りで故人との繋がりを感じてきた人もいる思います。お墓はその方の魂が眠る場所とも言われていますから。
では、お墓を建てていない人はしっかりと供養ができていないかと言われれば、そうではないと答えます。
お墓は目に見える供養できる場所ではあるけれど、お墓を持っていても遠方に住んでいたり、時間はあるけどお墓参りに行くくらいならレジャーに出かけるというご家族もいますよね。ろくにお墓に顔も見せずに、放ったらかしにするくらいなら、お墓は持たない方がいいのではないでしょうか。
お墓はいらない、お墓以外の供養の仕方
お墓は高くて金銭的に厳しいという方へおすすめしている納骨方法があります。この納骨方法には、サービス内容から3種類の値段設定がされています。
お値段3パターン
- 39,800円【合葬】
- 79,800円【合葬】
- 398,000円【20年間個別後、合葬】
このサービスは【送骨】というもので、お骨をお寺や霊園に送って供養納骨してもらうことです。永代供養になるので、のちのことを考えても安心ですね。
後遺症や高齢で足腰が弱っていたりと、自ら出向いていけない方からの申込みが多いそうで、あるお寺では送骨の利用者は1年間で300件を越えています。
遺骨を捨てるという感覚ではなく、供養したいけどお墓は持てないという方がたくさんいるのです。
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送骨(そうこつ)ってどういうもの?
自宅に居ながら遺骨を整理できる『送骨』 送骨とは、配達サービスを利用してお寺や霊園に遺骨を送り、納骨してもらうことを言います。 跡継ぎのあるなしに関わらず、お寺や霊園の墓地管理者がお墓をきれいにして供 ...

一般的にはそういうことになります。



だからといって、お盆や彼岸、法要時に手を合わせに行ってはいけないということはないので、お参りしたいなと思った時は、どうぞ手を合わせに行かれてください。