現代ならではのお墓問題
お墓やお仏壇を重んじない人が多くなった現代によくある問題です。お墓は長男が継ぐものという決まりはありませんが、では誰が継承するのでしょうか。
誰がするという決まりはないけれど、誰も継承しなければ確実に無縁墓になります。
無縁墓とは、お墓の継承者や縁故者がいなくなってしまったお墓のことをいいます。
年間で約3,500もの無縁墓が撤去されています。無縁墓の撤去は概ね行政が行っているので、結局は、私たち国民が、撤去費を負担しているということになります。
以上のことをまとめると、
- 新しく義母のお墓を建てた
- 新しく義母のお仏壇を買った
- 義兄夫婦は遠方に家を建て引越した
- 物理的にも義兄夫婦が義父母のお墓を継ぐことは厳しい
- 義兄夫婦には息子がいるので、お墓の先々の継承も可能
- 私たち夫婦には娘しかいないので、後のことを考えると義父母のお墓を継承したくない
このようになり、このままでは無縁墓になりかねません。/
住んでいる地域が離れていると、なかなか話し合う機会はないと思いますが、お墓をどうするか・仏壇をどうするか、近い将来どうにかしなければいけない問題です。
お墓を承継したくないなら?
どちらもお墓を承継したくないのなら、新しい方法を探すしかありません。
義父さんが健在なうちは、お墓の管理は安心ですが、将来、亡くなった後、お墓をそのままにしておかず、墓じまいをし納骨堂に永代供養をしてもらうか、散骨など後に残らない方法を選ぶかです。
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承継しないお墓を墓じまい、墓じまいの費用は!?
今回の墓じまいについての記事は、墓じまい後は新たに墓石は建てずに永代供養塔などに納骨し永代供養をするというものです。墓じまい後、新たに別の土地にお墓を建て納骨する場合とは違うところもあります。 墓じま ...
お墓の事は、人の生死に関係しお金も絡んでくるので、もめ事に発展しかねません。お互いが気遣い合いながら、しっかりと向き合うしかないと思います。
誰もが気持ちよく供養できる方法として、送骨というサービスがあります。現代に合った供養の仕方です。
遺骨は霊園や寺院に配送され、お寺さんがちゃんと供養してくださいます。
日本在住ならば、どこからでも利用可能で、宗旨・宗派を問わないことから、利用率が高まっています。

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送骨(そうこつ)ってどういうもの?
自宅に居ながら遺骨を整理できる『送骨』 送骨とは、配達サービスを利用してお寺や霊園に遺骨を送り、納骨してもらうことを言います。 跡継ぎのあるなしに関わらず、お寺や霊園の墓地管理者がお墓をきれいにして供 ...